
規格外野菜の廃棄量について考えられたことはありますか?
規格外野菜は、本当は食べることができるのに、規格に合わないからという理由でかなりの量が廃棄されています。
今回の記事では、そんな規格外野菜を有効活用する方法や技術などを解説します。
本記事を読むことで、規格外野菜の廃棄量や使い方について知ることができるでしょう。
規格外野菜を利用し利益化できる画期的な装置も紹介しているので、最後まで読んでみてください。
規格外野菜とは?

規格外野菜とは、農林水産省が決めている農産規格に合わない野菜のことを指します。
規格外野菜は農協が買ってくれない場合も多く、市場価格などに配慮して捨てられることもあります。
とはいえ規格外といっても味や栄養は普通の野菜と同じ場合が多く、食品ロスを増やすことにつながっているのです。
規格外野菜の年間廃棄量

規格外野菜として捨てられる量は、年間200万トンを超えるともいわれています。
年間200万トンの野菜というと、東京ドーム約160杯分にも相当するのです。
これだけの野菜が、1年で規格外として捨てられている計算になります。
まだ食べられるものばかりなので、かなりもったいないですね。
規格外野菜への対策

規格外野菜は、何も考えずに全部廃棄されているわけではありません。
現在では、規格外野菜に対してさまざまな対策が取られているのです。
● 規格外野菜として販売する
● 規格外として家庭で消費してもらう
● 農産物の規格を見直す
● 加工品の原料に活用する
それぞれの対策を見ていきましょう。
規格外野菜として販売する
規格外野菜は、サイトなどを通し、まとめて安く販売する対策が取られています。
タダヤサイ | 数量限定で規格外野菜を無料でプレゼントし、農家をPRしています。 さらに別途野菜の購入につなげているサイトです。 |
ロスヘル | 規格外野菜を詰め合わせ、定期便にして割安で販売しているサイトです。 |
規格外野菜は農協で買ってもらえないことも多いので、上記のようにさまざまな企業が工夫して販売しています。
野菜を無料で配ってPRしたり、安く販売することで少しでも利益につなげようという取り組みですね。
規格外野菜として家庭で消費してもらう
規格外野菜をもっと減らすには、スーパーや直売所などで「訳アリ野菜」として安く販売し、家庭で使ってもらう方法もあります。
少量の規格外野菜であれば、お店でも販売することができるので、一般的に流通させるには有効な手段でしょう。
農産物の規格を見直す
規格外野菜の規格を見直せば、規格外野菜をもっと少なくできるとされています。
すでに見直しは進められていますが、細かく決められていた農産物の規格を見直すことで、以下のようなメリットがあるでしょう。
● 規格を簡単にすることで選果の際の労力を減らすことができる
● 規格がおおざっぱになることで規格外野菜が減る
農産物に関する規格は随時見直される傾向にあるので、今後もこうした取り組みで規格外野菜は減っていくでしょう。
加工品の原料に活用する
規格外野菜の量は、規格外野菜を加工品の原料に使うことでも減らすことができます。
例えば、規格外野菜を粉末状にしたり、抽出装置で成分だけを抽出することで加工品に利用できるのです。
規格外野菜の廃棄量を減らすための取り組み

規格外野菜を減らすためには、さまざまな取り組みがすでに始められています。
一部の事例を紹介していきましょう。
規格外野菜からクレヨンを作る
規格外野菜の量をもっと削減する取り組みの1つに、「おやさいクレヨン」があります。
グラフィックデザイナーの木村尚子さんによってつくられたクレヨンで、万が一お子さんが口に入れてしまっても安心できるように配慮されています。
また野菜の持つ鮮やかな色彩で、独特の風合いを楽しめるのも「おやさいクレヨン」の魅力の1つです。
規格外野菜を加工してアイスクリームをつくる
規格外野菜は、廃棄量を減らす目的でアイスクリームにも使われています。
「ナイスクリーム」という商品で、規格外野菜や果物でつくられたアイスクリームです。
使用するミルクも過剰搾乳による余剰生乳を使用しているので、ミルクに関してもエコに配慮したアイスクリームとなっています。
規格外野菜を安価に販売する
規格外野菜は「ロスヘル」という定期便販売で安く販売することで、廃棄量を減らす取り組みがなされています。
一般的にスーパーで販売している価格よりも安く提供し、かつ定期販売することで継続的に廃棄量を減らせているのです。
規格外野菜を使った料理を提供する
規格外野菜は「規格外野菜を使った料理の提供」で、廃棄量を減らす取り組みが行われています。
初めからあえて規格外野菜を使った料理を提供することで、提供側もお客様側も納得して食事を楽しめます。
プロに料理してもらえられれば、規格外であろうと本物の味に変わるので双方が満足できますね。
規格外野菜は加工技術を導入することで減らせる

このようにさまざまな方法で、規格外野菜の廃棄量を減らす取り組みが行われています。
さらに紹介しておきたいのが、規格外野菜を加工して別の形にして商品化する方法です。
この方法を取れば、規格外野菜の廃棄量を減らせるだけでなく、別の形で商品化させられるので安くなってしまった規格外野菜の価値を高めることにもつながります。
規格外野菜は粉末加工できる
規格外野菜は加熱や乾燥などの方法で、粉末状に加工することができます。
粉末状に加工された規格外野菜は、加工食品の原料にされたり、商品の着色に利用されたり、サプリメントの原材料としても使用されます。
粉末状にしてしまえば、元の野菜の形などは全く関係なくなるので、適正な野菜の価値で販売しやすくなるでしょう。
粉末にできない野菜は抽出技術で加工する
すべての規格外野菜を、粉末に加工できるわけではありません。規格外野菜の中には粉末に加工しにくい野菜も含まれているのです。
そうした場合におすすめしたいのが、抽出装置を使って規格外野菜の成分を抽出して商品化する方法になります。
特に最先端のマイクロ波を使った抽出装置であれば、食品の安全面も考慮して抽出をすることが可能です。
マイクロ波抽出装置の特徴を以下に挙げておきます。
● 高い抽出品質を保てる
● 食品にも安心して使いやすい
● ランニングコストが安い
● 環境にも優しい
抽出技術にはさまざまな方法がありますが、今もっとも脚光を浴びているのはマイクロ波を使った最先端抽出装置です。
粉末に加工できない規格外野菜は廃棄するのではなく、マイクロ波を使った抽出装置によって新たな商品化に取り組むと、環境にも優しい商品をつくりやすいでしょう。
規格外野菜を使用しているということで、少ない予算でも製品化しやすいはずです。
規格外野菜の廃棄量についてのまとめ

今回は規格外野菜の廃棄量について、詳しく解説してきました。
紹介した通り、現状では規格外野菜は年間200万トン以上の廃棄量を出しています。
さまざまな取り組みでこの廃棄量を少しでも減らしていくことが、地球環境への配慮につながるでしょう。
もし規格外野菜からできるだけ高品質な成分を抽出したいのであれば、最先端のマイクロ波抽出装置を活用するのがもっともおすすめです。
兼松エンジニアリングでは、最先端のマイクロ波抽出装置を提供しています。
もし規格外野菜の商品化に興味があるのであれば、早速兼松エンジニアリングに相談してみましょう。
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