プロ仕様のラベンダー精油作り|手作りとの違い

ラベンダーを栽培しているけれど、精油の抽出方法がよくわからない。

そんな悩みを抱えていませんか?

ラベンダーの香りにはリラックス効果があり、アロマテラピーやスキンケア、食品など幅広い分野で活用されています。

収穫したラベンダーを無駄なく活用し、高品質な精油を作りたい方も多いはずです。

しかし、「どんな抽出方法がいいのか?」「手軽にできる方法はあるのか?」と迷うこともあるでしょう。

本記事では、自宅でもできるインフューズドオイルの作り方から、より本格的な水蒸気蒸留法、最新のマイクロ波抽出法まで詳しく解説します。

手作りとプロ仕様の違い、作り方のメリット・デメリットを比較しながら、あなたに最適な方法を見つける手助けをします。

ラベンダー精油の作り方を完全解説|初心者向けから高品質な抽出技術まで

この記事を読めば、効率的に精油を抽出し、より高品質なオイルを得るための選択肢が広がります。

さらに、ラベンダー精油の効果や作用を活かし、アロマテラピーやスキンケア、食品開発にも応用できるようになります。

自分に合った方法を見つけて、ラベンダーの価値を最大限に引き出しましょう。

この記事を読んでわかること

  • 自宅で手作りするラベンダー精油の抽出法
  • 一般的な水蒸気蒸留法
  • より高品質な精油を作ることができるマイクロ波抽出法
  • ラベンダー精油で作ることができるアイテム|手作り派と本格派の違い

自宅で手作りするラベンダー精油の抽出法

家庭でラベンダー精油を作る方法として、オイル抽出法があります。

ラベンダーの香りをオイルに移すシンプルな方法で、家庭でも手軽にラベンダー精油を作ることができるのが特徴です。

市販のエッセンシャルオイルとは異なるインフューズドオイル(浸出油)ができます。

オイル抽出法とは

材料

  • 煮沸消毒した瓶
  • 乾燥させたラベンダー
  • キャリアオイル(ホホバオイルなど)
  • 珈琲フィルター

手順

  • ラベンダーを瓶に詰める
  • オイルをラベンダーが空気に触れないようしっかり満たす
  • 冷暗所で、保管し時々瓶をふる
  • 1週間から1ヶ月待つ
  • 珈琲フィルターで漉す
  • 遮光瓶に移す

メリット

  • 自宅で、道具なしで簡単にできる。

デメリット

  • 完成まで1週間から1ヶ月かかる。
  • 生のラベンダーを使うと消費期限が短く、カビの発生や酸化のリスクがある。
  • エッセンシャルオイルと違い、オイルに香りを移したものにすぎない。

一般的なラベンダー精油の抽出方法(水蒸気蒸留法)

水蒸気蒸留法とは

ラベンダーに蒸気を通してオイル成分を揮発させます。

オイル成分は蒸留水と混ざった状態で出てくるので油水分離槽で分離し、純粋な精油を取り出しましょう。

この方法により、1kgのラベンダーから6〜8mlの精油を得ることができます。

ラベンダーの蒸留方法として一般的なのは水蒸気蒸留法です。

材料

  • 花が最もオイル成分が多いが、茎や葉にも含まれるので剪定を兼ねて刈り取り、茎から上をすべて使用

手順

  • ラベンダーを蒸留釜に詰め、蒸気を送り込む
  • 15分ほどで精油成分を含む蒸気が発生
  • 油水分離槽でオイルを抽出
  • 約90分で抽出完了
  • 冷暗所で一冬寝かせ、香りを安定させる

メリット

  • 100%天然のエッセンシャルオイルを得ることができる。

デメリット

  • 抽出自体は90分ほどで完了するが、冷暗所で一冬寝かせる必要がある。
  • 熱により香り成分が損なわれることもある。
  • 燃料・水のコストがかかる。

より高品質に!最新の「マイクロ波抽出法」とは?

オール電化で環境に優しいのも特徴の一つです。

マイクロ波抽出法とは

マイクロ波型抽出装置は、植物の原料をタンクに入れ、空気を抜いて圧力を下げた状態でマイクロ波を当てることで、香りの成分を蒸発させます。

その蒸気を冷やすことで、液体の精油として取り出します。

ラベンダーのような植物から精油を取り出すのにも適しています。

材料

  • ラベンダー
  • マイクロ波抽出装置

手順

  • ラベンダーを準備する(生も可能)
  • ラベンダーを適切な大きさにカットし、装置のタンクに入れる
  • 専用の減圧ポンプを使い、タンク内の圧力を下げる
  • マイクロ波を照射し、ラベンダー内部の水分を振動させて温めることで精油成分を揮発させる
  • 発生した蒸気を冷却装置で冷やし、液体の状態に戻す
  • 分離装置を使い、抽出された精油を蒸留水と分ける
  • 取り出した精油を遮光瓶に入れ、冷暗所で保存する

メリット

  • 低温で抽出でき、香り成分を逃さない。
  • 食品・化粧品グレードの精油を作ることができる。
  • 短時間(約1時間)で精油を得ることができる。
  • ランニングコストが低い(一般的なボイラー式水蒸気蒸留装置と比べると、半分以下のランニングコスト)。
  • オール電化で環境に優しい。

デメリット

  • 装置を設置する必要がある。

マイクロ波抽出装置ってどんな装置?
▼ 詳しくはこちら
https://kanematsu-mwextract.jp/

ラベンダー精油で作ることができるアイテム|手作り派と本格派の徹底比較

ラベンダー精油には、スキンケア、食品、アロマ雑貨など多岐にわたる用途があります。

しかし、手作りオイルと本格的な精油とでは、使い道や品質が大きく異なるのです。

ここでは、それぞれの特徴を比較し、用途に応じた活用方法をご紹介します。

スキンケア・コスメ

手作りオイルで作ることができるもの

  • マッサージオイル
  • 石鹸

マイクロ波抽出精油で作ることができるもの

  • 化粧品原材料
  • ラベンダー保湿クリーム

飲料・食品

手作りオイルで作ることができるもの

  • 食用には不向き(生の花を使うとボツリヌス菌の増殖やボツリヌス神経毒素産生のリスクが高まります)

マイクロ波抽出精油で作ることができるもの

  • フレーバー飲料
  • クッキーや焼き菓子

アロマ・雑貨

手作りオイルで作ることができるもの

  • 虫除け
  • バスオイル

マイクロ波抽出精油で作ることができるもの

  • アロマディフューザー用エッセンシャルオイル
  • アロママッサージオイル

比較表

項目手作りオイルマイクロ波抽出精油
スキンケア・コスメマッサージオイル、石鹸化粧品原材料、ラベンダー保湿クリーム、美容液
飲料・食品食用には不向き(ボツリヌス菌リスクあり)フレーバー飲料、クッキー・焼き菓子、ハーブティー
アロマ・雑貨虫除け、バスオイル、練り香水アロマディフューザー用エッセンシャルオイル、アロママッサージオイル、香水

まとめ

ラベンダー精油の品質は、作り方によって大きく変わります。

高品質な精油であれば作ることができるアイテム数が違います。

あなたの事業に役立つ商品開発にも役立ちます。

こんな人におすすめ!

  • ベンダーを特産品にしたい農家の方
  • アロマやコスメの商品開発をしている方
  • 食品や飲料にラベンダーを取り入れたい企業

マイクロ波抽出法なら、短時間で高品質な精油を安定して作ることができます。

ビジネスにも活用しやすいので、詳しく知りたい方は下記のリンクをご覧ください。

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