
世界情勢などの影響もあって、日本国内では物価の上昇が起こりつつあります。
そんな中で野菜も、コストプッシュ型の値上がりを始めているのが現状です。
野菜は毎日食べるものなので、できるだけ安いものを買いたいのが本音ですね。
今回は、極力安い野菜を購入する方法の1つとして、不揃い野菜について詳しく解説します。
不揃い野菜は安く販売されたり、捨てられていることもありますが、逆に安く仕入れて商品化することで価値を高めることにもつながるのです。
こちらの記事を読めば、不揃い野菜を仕入れてコストを抑えながら製品開発を行えるようになります。
不揃い野菜とは?

不揃い野菜は安いですが、どんな野菜が当てはまるのかをまとめました。
- 形が曲がっている野菜
- 色が悪い野菜
- サイズが揃っていない野菜
- 味や栄養価は変わらない
不揃い野菜の多くは形が曲がっていたり、サイズが揃っていない野菜をいいます。
また不揃い野菜の一部は色が悪い野菜もありますが、味や栄養に関しては他のものと変わらないことが多く、加工したり別の用途で商品化することで価値を高めることもできるのです。
スーパーなどの小売店では見栄えの観点から、不揃い野菜が出回らないことがほとんどでしょう。
不揃い野菜が安い理由

不揃い野菜は安いのが一般的ですが、どうして安くなるのかをまとめてみました。
食品として購入するにも、商品の原材料として仕入れるのにも不揃い野菜は安いため、メリットが多いことがお分かりいただけるはずです。
都道府県やJAが定めている規格から外れているから
不揃い野菜が安いもっとも大きな理由としては、定められた規格から外れているからです。
JAなどの団体は独自の規定で、野菜の規格を決めています。
この規格に沿っていない野菜は市場に出荷できないように、仕組みが作られているのです。
規格を設けて出荷量を抑制することで、野菜自体の価格が落ちにくくする意味も含まれています。
需要が低いから
不揃い野菜は需要が低いので、安い特徴があります。
スーパーなどの小売店では、どうしても陳列の際に見栄えを気にするため、
売り場に並べても綺麗に見えない不揃い野菜の需要は低くなります。
そのため一般的な正規品と比べて、価格が安くなるのです。
梱包方法が簡素化されているから
不揃い野菜は梱包自体にお金をかけていないので、安いという理由もあります。
不揃い野菜を流通させる際、高いコストをかけて綺麗に梱包する人は少ないでしょう。
通常1品1品梱包をするのにも、かなりのコストがかかっています。
こうしたコストを削減できるので、不揃い野菜は安いのです。
廃棄しないように販売しているから
不揃い野菜はできるだけ廃棄しないように販売しているので、価格が安いです。
作り手の農家としては、廃棄してしまうのであれば少しでもお金に換えてしまいたいと考えるのが普通でしょう。
そのため、価格を安くしてでも消費者に販売して儲けに変えています。
ただ形が揃っていないだけの野菜なので、すぐに廃棄するのはもったいないという考えも根底にありますね。
不揃い野菜は安くなりがちなので市場に出回りにくい側面もある

価格が安い不揃い野菜ですが、実は敢えて市場に出回りにくくしている意図もあるのです。
不揃い野菜をすべて市場に出回るように出荷してしまうと、消費者の中には不揃いでもいいので格安で買いたいという人が増えていきます。
こうした人が一定数を超えてしまうと、今度は正規品の価格まで安くしないと売れなくなってくるのです。
そうした値崩れが発生しないように、敢えて不揃い野菜を出荷させない配慮もなされています。
もしくは、不揃い野菜は作り手の農家さんたちが自分たちで消費しているため市場に出回らないという側面もあります。
いずれにしても、不揃い野菜はさまざまな理由で一般の市場には流通しにくいのが現状です。
安い不揃い野菜を商品化して価値を高める方法

不揃い野菜は普通に扱うと安くなってしまう商材ですが、アイデアを盛り込んで新たに商品化することで価値も高まります。
不揃い野菜を新たに商品化して、価値を高めている事例がいくつかあるので紹介していきましょう。
不揃い野菜を使ったアイスクリームを作る
不揃い野菜をアイスクリームに練り込み、価値を高め商品化している事例があります。
前述した通り不揃い野菜は形さえ気にしなければ、味や栄養は普通の野菜と変わりません。
そのため、アイスクリームに練り込んでしまえば、美味しく食べられるのです。
不揃い野菜を使った「ナイスクリーム」という商品は、今では人気のアイスクリームとなっています。
不揃い野菜を加工してクレヨンにする
不揃い野菜は、クレヨンとしても販売されています。
不揃い野菜の自然の色をクレヨンに練り込み、販売しているのです。
自然の色の風合いを生かしたクレヨンなので、独特の色味が出るのが特徴になります。
また小さなお子様が誤って口に入れてしまっても、安全なように工夫されているのです。
不揃い野菜を料理店で使う
安い不揃い野菜は、料理店で使うことでも価値を高めることができます。
不揃い野菜を使用しプロの料理人に調理してもらうことで、普通に野菜として販売するよりも高額で提供できるのです。
こうした料理店をツアーに盛り込んだ、旅行会社の企画も実施されています。
安い不揃い野菜を加工する方法

不揃い野菜は加工することで、さまざまな商品に作り替えることができます。
ではどんな方法で加工すれば、商品開発につながるのでしょうか?
主な方法をご紹介していきます。
粉末化させる
安い不揃い野菜は粉末化させることで、商品開発につながります。
粉の状態にすれば、さまざまな製品の原材料に練り込みやすくなるからです。
ただし1つ欠点があり、粉末化に適していない野菜もあるので注意が必要になるでしょう。
マイクロ波抽出器で成分を抽出する
不揃い野菜を商品化するのにもっともおすすめの方法は、マイクロ波抽出装置で成分抽出を行う方法です。
兼松エンジニアリングが特許を取得している、マイクロ波抽出装置を使えば、ほとんどすべての不揃い野菜から必要な成分を抽出できます。
抽出した成分はさまざまな商品開発に役立てられるので、不揃い野菜の価値を高めることにもつながるでしょう。
マイクロ波抽出装置が優れている点を、いくつか挙げてみました。
- 高品質な抽出を行うことができる
- 食品にも安心して使用可能
- 運用コストが安い
- 環境にも配慮されている
マイクロ波抽出装置は、一般的な蒸留を使った抽出装置とは違い、高品質な抽出を行えるようになっています。
抽出の精度が高いので、新しい商品開発につなげやすいでしょう。
また食品にも安心して使える抽出技術なので、衛生面でも野菜と相性は抜群です。
気になるランニングコストも非常に安く抑えられるため、コスト面でも魅力的な商品を作るのに向いています。
マイクロ波抽出装置は兼松エンジニアリングが特許を取得している製品なので、不揃い野菜を使った商品開発に興味がある場合は、同社に相談してみましょう。
参考:http://kanematsu-mwextract.jp/
安い不揃い野菜のまとめ

今回は、不揃い野菜が安い理由や、不揃い野菜を利用してできることなどについて詳しく解説してきました。
不揃い野菜は、最新の抽出技術を用いることで、一気に魅力的な商品に生まれ変わります。
そうすることで、安かった価値も高めることができるでしょう。
不揃い野菜を使った商品開発に興味がある方は、兼松エンジニアリングに相談をしてみてください。
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