
近年、食品を取り扱う企業の中で「食品廃棄物の再利用」が強く注目されています。
その背景には、食品リサイクル法の改正やリサイクル、エコ意識の高まりがあります。
これまでは大量生産・大量廃棄が半ば当たり前だった食品ですが、現在はいかに再利用し、資源循環の仕組みへ組み込めるかが企業の競争力にも直結する時代になりました。
また、食品廃棄物の再利用は、「食品ロス削減」「廃棄物の有用資源化」だけでなく、企業のブランド価値の向上にもつながります。
そのため、現在は多くの企業が食品の再利用に取り組み始めています。
本記事では、食品廃棄物の再利用が注目されている理由とおすすめの再利用法を紹介するので、最後まで読んで参考にしてください。
食品廃棄物の再利用が企業で注目されている理由

食品廃棄物の再利用が企業で注目されている理由には、以下のようなものが挙げられます。
- 食品リサイクル法の改正
- リサイクル・エコ意識の高まり
- SDGs・脱炭素の潮流
さらに、限られた資源を有効活用しているという実績は、企業のブランド価値の向上にもつながります。
そのため、環境保護や限られた資源の有効活用だけでなく、ブランド価値を向上させるために、食品廃棄物の再利用に積極的な企業も増加中です。
代表的な食品廃棄物の再利用方法5選

ここでは、企業が実行できる代表的な食品廃棄物の再利用方法を以下の5つ紹介します。
- 飼料化
- 堆肥化
- バイオガス化
- 熱回収・燃料化
- 発酵・抽出技術による機能成分利用
再利用方法その①:飼料化
飼料化とは、パンくず・野菜の残渣を家畜のエサへ再利用する方法です。
加工食品は調味料の関係で難しいですが、以下のようなメリット・デメリットがあります。
● メリット:加工の必要がない
畜産業との連携ができる
新しい食品ブランドの確立のきっかけになる可能性がある
● デメリット:再利用できる食品の品目が限られている
飼料として再利用できる食品の量が廃棄食品全体からみるとわずか
衛生・品質管理への対応が必須
一般飼料よりコストが高くなる場合がある
廃棄食品の飼料化は昔から行われてきた再利用法ですが、利用できるのはごく一部な点がデメリットです。
いろいろな食品を扱う大企業には向いていません。
再利用方法その②:堆肥化
堆肥化とは、野菜くず・果皮などを肥料に転換するリサイクル方法です。
こちらも、昔から広く行われてきました。
コンポストに野菜くずなどを入れて熟成させて堆肥にします。
メリット・デメリットは以下の通りです。
● メリット:比較的簡単にできる
生ごみや野菜くずなどが有効活用できる
農家や自治体と連携しやすい
● デメリット:堆肥化できない食材(加工食品)なども多い
品質が安定しにくい
スーパーをはじめとする生鮮食品を扱っているところは比較的実施しやすい再利用法です。
一方、食品を加工している会社は実行が難しい点がデメリットと言えます。
再利用法その③:バイオガス化
バイオガス化とは、廃棄した食品を微生物によって分解させ、発生したメタンガスをエネルギーとして回収する方法です。
発生したガスは電気や熱、ガス燃料として利用できます。
メリット・デメリットは以下の通りです。
● メリット:ボイラー、エンジン、ガスタービンなどの燃料として利用できる
CO₂排出削減に大きく貢献
廃棄物の資源価値を最大化できる
● デメリット:施設を建設する費用が高い
燃料収集・運搬コスト、原料の供給安定性に課題が残る
発電効率の低さが課題
大規模工場や地域のバイオマス施設など、導入できる点が限られています。
再利用法その④:熱回収・燃料化
熱回収や燃料化は、再利用が難しい食品廃棄物を焼却し、その際の熱エネルギーを回収する方法です。
ペレット燃料や固形燃料としての利用例もあります。
廃棄食品を再利用する最終手段でもあり、野菜をはじめとする加工していない食品からお惣菜やお菓子など加工したものまで活用可能です。
その一方で、「できるだけ高付加価値で再利用したい」という観点からみると、魅力が低めです。
別の方法で廃棄食品の活用を探している企業も多いでしょう。
再利用法その⑤:発酵・抽出技術による機能成分利用
発酵・抽出技術による機能成分利用とは、食品から成分の一部を利用して廃棄物の「付加価値化」を実現する方法です。
一例としては以下のような方法が挙げられます。
- 柑橘皮から香料成分を抽出
- お茶の残渣からポリフェノールを回収
- 野菜・果物の未利用部分から機能性成分を抽出
香料成分やポリフェノールは、化粧品・健康食品・香料・バイオ素材などに活用できます。
加工品から生鮮食品まで、抽出できる成分があれば活用が可能です。
食品廃棄物を「新たな価値ある原料」に変換する手法として、多くの企業が研究・導入を始めている分野です。
食品廃棄物の分野や量によっては、別途成分を購入したり抽出したりするより価格が抑えられ、リサイクルにも役立ちます。
食品廃棄物の再利用のこれからの課題

食品廃棄物の再利用のこれからの課題としては、以下のような点が挙げられます。
- 再利用する廃棄物の量を増やす
- 廃棄物を再利用する価格を下げる
- 再利用の手段を増やす
廃棄物の量が少なければビジネスとして成り立ちません。
また、価格を安定させるためにも一定量の製品を安定して製造する必要があります。
価格を下げるためにも、製造する量を増やすことは大切です。
発酵・抽出技術による機能成分利用は、抽出された成分が少量でも使い道があります。
再利用を増やす方法として有効です。
兼松エンジニアリングのマイクロ波を用いた抽出装置が注目される理由

兼松エンジニアリングのマイクロ波抽出装置は、原料から有用成分を効率よく抽出できるとして注目されています。
原料から有用成分を抽出する方法は複数ありますが、効率は重要です。
例えば、大がかりな施設が必要であったり抽出するためにかかる費用が高額だったりすれば、実用性がありません。
兼松エンジニアリングのマイクロ波を用いた抽出装置は、以下のような用途に適しています。
- 食品の特産品から香り成分を抽出したい
- 抽出された香成分を、化粧品・健康食品・香料など食べたり肌につけるものに使いたい
- できるだけランニングコストを抑えて食品廃棄物から香成分を抽出したい
柑橘類をはじめとする果物やお茶などの農作物はどうしてもそのままでは市場にだせない不良品が出てしまいます。
でんぷんやジュースなどの加工品として利用する方法もありますが、マイクロ波を用いた抽出装置を利用すれば、化粧品、リキュール、香料など、再利用の幅が広がる点がメリットです。
化粧品や香料などは、新しい特産品や名産品として活用できるでしょう。
参考:http://kanematsu-mwextract.jp/
まとめ

廃棄食品の再利用は、食品そのものを再利用する方法と食品から有効成分を抽出して有効活用する方法があります。
どちらがより有効で再利用がしやすいのかは、食材によって異なります。
香料として使える成分が多かったり、ポリフェノールなど健康に効果のある成分が多く含まれている食品が多く廃棄される場合は、兼松エンジニアリングのマイクロ波を用いた抽出装置が活用できるでしょう。
活用を検討している方は、一度相談してみてください。
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