蒸留器は自作できる?必要な道具や具体的な方法、注意点を紹介

蒸留器は家庭内にあるもので自作が可能です。

自作した蒸留器を利用することで、精油やハーブウォーターなどを作れます。

それでは自作した蒸留器を用いてビジネス化することはできるのでしょうか。

本記事では、蒸留器を自作する方法からビジネスで活用する方法まで紹介します。

蒸留器は自作できる

蒸留器の仕組みはとてもシンプルなため、家庭内にあるもので自作が可能です。

蒸留器の仕組みと自作方法について詳しく解説します。

蒸留器の仕組みはシンプル

難しい化学の知識は必要なく、特別な溶媒や触媒などを活用しなくても蒸留は行えます。

実際に小学生が理科の実験で行うことが可能なほど仕組みは単純であり、蒸留させるための装置を自作して家庭内で精油の抽出を行っている人もいます。

100均で買えるもので蒸留器の自作が可能

シンプルな蒸留器であれば、100均で購入できるものだけで自作できます。

原料を入れて加熱するための蒸し器と耐熱容器、アルミホイル、保存容器などで十分でしょう。

高価な器具を購入する必要はなく、難しい作業や工作をする場面もありません。

ただし、100均で購入した材料で自作した蒸留器は、あくまでも家庭でプライベートに使うためのものです。

ビジネスとして利用したい場合は、生産効率などの点から自作ではなくメーカーから本格的な蒸留装置を購入しなければいけません。

蒸留器の自作に必要なもの

蒸留器を自作するのに必要なものを以下にまとめました。

  • 蒸し器
  • 蒸し皿
  • 耐熱容器
  • アルミホイル
  • 保存容器
  • 保冷剤

それぞれの材料がどのような役割を果たすのか詳しく紹介します。

蒸し器

蒸留するための土台となるのが蒸し器です。

蒸し器の中に材料を入れ、加熱して沸騰させることで蒸気が発生します。

シューマイや茶碗蒸しなどを作るために使用する蒸し器であれば、蒸留をするのに適しています。

蒸し器がない場合には深鍋と蒸し皿で代用可能です。

自宅に深鍋がある場合は、そのまま蒸留器の土台として利用できます。

蒸し器や深鍋は高さが15cm程度あるものが適しています。

蒸し皿

蒸し器を用意できない場合は深鍋と蒸し皿によって蒸し器の代用にします。

蒸し皿とは、鍋の中に設置して蒸し料理を作るために用いる皿・プレートのことです。

蒸し皿には穴が開いていて、底には足が付いており、そのまま深鍋の中に設置できます。

蒸し皿は単体で100均で売られているため、自宅にある深鍋のサイズに合わせて購入しましょう。

蒸留する際には蒸し皿の上に植物などをセットした上で水に浸して加熱します。

耐熱容器

沸騰して発生した蒸気を受け止めるための容器として用いるのが耐熱容器です。

耐熱容器は蒸し器や深鍋の中に設置してそのまま加熱することになるため、耐熱性が重要になります。

耐熱性のない容器を利用すると破損する恐れがあるため注意しましょう。

耐熱性のあるビーカーが望ましいですが、耐熱性があればどのような容器でも問題ありません。

アルミホイル

蒸し器や深鍋は密閉する必要があり、その役割を果たすのがアルミホイルです。

一般的な鍋のふたには空気穴が開いているため、そのままでは蒸気が逃げ出してしまいます。

ふたをして、さらにアルミホイルで覆うことによって、蒸気が外に逃げるのを防げます。

アルミホイルには耐熱性があるため、高温になったとしても破れる心配はありません。

保存容器

最終的に抽出できたものを保存するための容器を用意しておきましょう。

抽出したものの種類によっては空気に触れるとすぐに腐る可能性があります。

例えば、ハーブを蒸留してハーブウォーターを抽出する場合は、大部分が水で構成されるため腐りやすい点に注意が必要です。

保存料や防腐剤などを加えないと、水溶性のものはあっという間に雑菌が繁殖するリスクがあります。

空気に触れずに密封できる保存容器を100均などで準備しておきましょう。

保冷剤

蒸留の過程で発生した蒸気を冷やす目的で利用するのが保冷剤です。

保冷剤をふたの上に設置し、蒸気を冷やすことで耐熱容器の中に目的の物質が蓄積されていきます。

保冷剤は100均やスーパーなどで簡単に入手可能です。

また、自宅の冷蔵庫の冷凍室に製氷皿・アイストレーで氷を作ってビニール袋などに入れて使うという方法もあります。

ただし、冷蔵庫で作った氷はすぐに溶けてしまうため、保冷剤を用意した方が蒸留の質を上げられるでしょう。

蒸留器を自作して蒸留するまでの手順

ここでは、先述した材料が揃った後の手順について説明します。

蒸留器を自作してから実際に蒸留を完了するまでの以下の5つの手順を詳しく紹介します。

  • 深鍋に水を入れて蒸し皿を置く
  • 植物などを鍋に入れて中央に耐熱容器を置く
  • 空気穴をふさいだふたを鍋に載せる
  • 鍋を加熱して沸騰させた後でふたの上に保冷剤を置く
  • 30分~60分で火を止めて鍋が冷めてから耐熱容器を取り出す

手順1:深鍋に水を入れて蒸し皿を置く

まずは蒸留器の土台となる深鍋あるいは蒸し器を用意しましょう。

深鍋を使う場合は蒸し皿も用意しておきます。

鍋の中には蒸し皿が浸る程度に水を入れておきましょう。

また、深鍋や蒸し皿などは使用する前にしっかりと洗ってから消毒することをおすすめします。

水道水を使ってしまうと不純物が混じってしまう可能性があります。

手順2:植物などを鍋に入れて中央に耐熱容器を置く

精製したい物質の材料となる植物を用意して鍋の中にセットします。

例えば、ハーブウォーターを精製したいのであれば、ローズマリーなどのハーブを準備しましょう。

植物は蒸し皿の上にセットして、中央にはビーカーなどの耐熱性の容器を置きます。

植物は耐熱容器の周りに敷き詰めるぐらいたくさん入れておくことが大切です。

手順3:空気穴をふさいだふたを鍋に載せる

蒸気を逃さないために鍋の上にふたをセットします。

鍋のふたはあらかじめアルミホイルなどで空気穴をふさいでおくことが重要です。

また、一般的な鍋のふたを用いる際は、裏返しにした状態で設置することをおすすめします。

ふたを裏返しにしてセットすると、蓋の取っ手についた水滴がちょうど耐熱容器に落ちていくからです。

耐熱容器の中に水滴が落ちるように耐熱容器の位置を調整しましょう。

手順4:鍋を加熱して沸騰させた後でふたの上に保冷剤を置く

蒸留するためのセッティングが完了したら、鍋を加熱して中の水を沸騰させます。

しっかりと沸騰するまで加熱しておかないと水蒸気が発生しません。

水を加熱してみて蒸気が漏れるようであれば、アルミホイルなどでふさぎましょう。

蒸気の漏れがあると効率が著しく低下してしまい、少量の蒸留水しか得られません。

漏れがないことを確認したら、ふたの上に保冷剤を置きます。

手順5:30分~60分で火を止めて鍋が冷めてから耐熱容器を取り出す

水を沸騰させる時間の目安は30分から60分です。

必要な時間だけ沸騰させて、蒸留が終わったら火を止めます。

鍋が冷めてから中の耐熱容器を取り出して、どの程度の蒸留水が発生しているか確かめましょう。

問題がなければすぐに蒸留水を保存用の容器に移し、すぐに使わないなら冷蔵庫に入れて保管します。

蒸留をビジネスで活用するには蒸留装置の導入が必要

蒸留装置の導入について知っておきたいポイントを詳しく解説します。

蒸留装置によって蒸留作業を効率的に進められる

さまざまなオプションが用意されていて、必要な機能を付け加えることも可能です。

また、希望の仕様を伝えることで特注の装置をカスタマイズしてくれるメーカーもあります。

ビジネスとして蒸留装置を活用したいなら、メーカーに相談するとよいでしょう。

担当者に希望を伝えることで、最適な提案を受けられます。

蒸留装置の種類

蒸留装置の選定をする際には、どのような種類があるのか理解しておくことが重要です。

主な蒸留装置の種類と特徴を以下にまとめました。

蒸留装置の種類特徴
水蒸気蒸留装置原料の揮発性成分を水蒸気と一緒に蒸発させて凝縮できる
減圧水蒸気蒸留装置減圧して低温で水蒸気蒸留ができる
マイクロ波抽出装置マイクロ波を用いて水を使わずに蒸留できる

それぞれの蒸留方法ごとに専用の装置を導入しなければいけません。

一般的な水蒸気蒸留の装置に加えて、近年はマイクロ波抽出装置が注目されています。

マイクロ波抽出装置であればデリケートな成分にも対応可能

減圧型のマイクロ波抽出装置とは、減圧下でマイクロ波を照射して加熱することで蒸留ができる装置のことです。

そのため、蒸留をした後に残ってしまう水分を含んだ大量の残渣を処分する手間とコストを削減できます。

蒸留を行う上でのさまざまな課題を解決できるのがマイクロ波抽出装置です。

参考:http://kanematsu-mwextract.jp

蒸留器選びで悩んでいるなら兼松エンジニアリングにご相談を

蒸留器は家庭で揃えられるもので自作できます。

実際に自作した蒸留器を用いてハーブウォーターなどを蒸留して利用している方は少なくありません。

ただし、ビジネスで蒸留を利用したい場合は、メーカーから蒸留装置を導入する必要があります。

マイクロ波抽出装置について詳しく知りたい方は兼松エンジニアリング株式会社までお問い合わせください。


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