
液体の純度を高めたり、不純物を取り除いたりする作業の1つに「蒸留」があります。
蒸留は古来からある生成方法ですが、どんなもので蒸留されているのか知らない方も多いでしょう。
そこで今回は蒸留器の種類にはどんなものがあるのかを、詳しく解説していきます。
また蒸留の技術を使うと、どんなことができるのかも、併せて紹介していきましょう。
本記事を読むことで、蒸留器とはどんなものなのか詳しくなれます。
記事の最後では今おすすめの最先端技術を利用した蒸留装置も紹介しているので、そちらにも目を通して商品開発に役立ててみましょう。
蒸留器とはどんな機器?

蒸留器とは液体を別の物質に変え、液体内の混ぜ合わされた物質をそれぞれの物質に分けるための装置です。
複数の液体が合わさった混合物は、基本的にどの物質も沸点が異なります。
この沸点の違いを利用し、気体に変えた蒸気を冷却して、必要なものだけを取り出したのが蒸留という仕組みで、その蒸留を行う機器が蒸留器になります。
蒸留器は「器」と「機」の2通りの表記の種類がありますが、現在ではどちらの漢字を使ってもいいことになっているのです。
蒸留器の種類とは?

蒸留器には、さまざまな種類があります。
どんな種類の蒸留器があるのか、いくつか例を挙げてみました。
- ポットスチル
- 還流蒸留器
- らんびき
- アランビック
- マイクロ波を使った蒸留器
ポットスチルとは、大きなポットのような形をした蒸留器です。
主にジンなどのお酒を作る際に使われています。
還流蒸留器とは、複数の混合物を蒸留するのに使われる蒸留器で、こちらもお酒の上流の際に用いられます。
また江戸時代には「らんびき」という蒸留器がありました。
古来の錬金術師の間で使用されていたのが、アランビックと呼ばれる蒸留器です。
蒸留という技術は、はるか昔から人々の生活に当り前のように溶け込んでいた存在なのです。
現代社会でも蒸留技術を使った商品開発は行われていて、さまざまな製品の製造過程に蒸留器が登場します。
ちなみに、現代における最先端の蒸留・抽出技術は従来の蒸留とは違い、マイクロ波を使って物質から必要な成分だけを抽出します。
蒸留よりも高品質な抽出を期待するのであれば、マイクロ波を使った抽出装置を使うといいでしょう。
蒸留器を使った蒸留にも種類がある

蒸留器を使うと、液体を蒸留することができますが、この蒸留という作業にはさまざまな種類があります。
どんな種類があるのかを、解説していきましょう。
単蒸留
単蒸留とは、2つの混合物が入った液体を加熱気化させ、沸点の違いを利用してそれぞれの液体に分ける蒸留の方法です。
蒸留の中でも、もっともシンプルな蒸留の仕組みになります。
分留
分留とは、3種類以上の混合物が入った液体に熱をかけ沸かし、沸点の違いを使ってそれぞれの物質に分ける方法になります。
単蒸留のように1度だけの蒸留をするのではなく、複数の冷却と過熱を使い必要な成分だけに分けていきます。
減圧蒸留
減圧蒸留とは、液体に加熱する際に気圧を下げて、沸点をわざと下げて蒸留をする方法です。
沸点が高い物質などは、通常の蒸留ではなかなか抽出作業をすることができません。
そんな時には、減圧蒸留技術を使って、沸点を下げて行います。
分子蒸留
分子蒸留とは、物質を構成する分子の大きさや、分子間の力を利用して分留する方法です。
液体を加熱し、短い距離感で蒸発と冷却を繰り返すことで、高純度の物質を抽出することが可能です。
水蒸気蒸留
水蒸気蒸留とは、混ざった物質に水を加えて、その物質を加熱し、最後に水分と必要な成分を分けて抽出する方法です。
水を加えて加熱した水蒸気は、冷却をして凝縮する際に水分と必要な物質で分けることができます。
植物からの精油抽出などには、水蒸気蒸留が用いられるのが一般的です。
蒸留器はどんな場面で使われる?

蒸留器を使った蒸留技術は、さまざまなシーンで使われています。
どんな場面で使用されるのかを簡単にまとめたので、見ていきましょう。
海水から真水を取り出す
蒸留は、海水から真水を抽出する際に使用されている技術です。
当然ですが、塩と水の沸点は大きく異なるので、海水を沸騰させて水分だけを冷却させれば真水に近い液体を得られます。
アルコール飲料を作る際
蒸留は、アルコール飲料を作る際にも使用されます。
特に「蒸留酒」という種類のお酒は、精製時に蒸留を用いて作られたお酒です。
お酒の原材料にはアルコール成分が含まれますが、初めから高濃度のアルコールになっているわけではありません。
そうした時に蒸留の技術を使って、アルコール成分の量や液体の風味をコントロールしているのです。
医薬品の製造過程など
蒸留の技術は、医薬品の過程などでも使用されます。
医薬品の製造時には高純度の物質を必要としますが、純度の高い物質を作るために蒸留することは欠かせないのです。
灯油、軽油、ガソリンの生成時など
蒸留の技術は、灯油や軽油、ガソリンの生成時にも使われています。
灯油や軽油、ガソリンなどの原材料は「原油」ですが、この原油には沸点の違う複数の物質が含まれています。
その沸点が異なる性質を利用して、外部から熱を加えて沸騰させ、必要成分を濃縮する方法で灯油や軽油、ガソリンは生成されているのです。
手持ちの原材料を加工する時など
蒸留技術は、手元にある原材料を加工して、商品化する時にも使用されています。
植物から精油を取り出したり、食品から必要な香りだけを取り出す際に蒸留技術は使われています。
蒸留は、意外と私たちの身の回りの製品で利用されていたのです。
高性能な蒸留器を使用したいのであれば兼松エンジニアリングに相談を

蒸留の技術を使えば、さまざまな物質を加工することが可能です。
ただし、蒸留技術で抽出できる成分の純度には限界もあります。
そこで今注目されている抽出方法が「マイクロ波を使った水蒸気蒸留法」なのです。
兼松エンジニアリングが特許を取得しているマイクロ波抽出装置を使えば、従来の水蒸気蒸留法よりも高性能な抽出を行うことが可能です。
特徴を見ていきましょう。
- 高品質な抽出結果を得られる
- 食品にも使える抽出方法なので幅広い分野で使える
- ランニングコストが安い
- 環境にも配慮された抽出方法
マイクロ波抽出装置は、外側から加熱して蒸留させる抽出よりも、さらに高品質な抽出結果を得ることができます。
従来の抽出方法で満足できない方は、マイクロ波の抽出装置を使うのがおすすめです。
また食品分野にも使える抽出装置なので、幅広い物質を使った製品開発に役立つでしょう。
そしてマイクロ波抽出装置はランニングコストが安いのもポイントで、商品化をする際にはコスト面での負担を下げることができます。
高性能でコスパもいい抽出装置を探しているのであれば、兼松エンジニアリングに相談してマイクロ波抽出装置を活用してみましょう。
参考:http://kanematsu-mwextract.jp/
まとめ

今回は蒸留器とはどんな機器で、どのようなことに使用されているのかを詳しく解説してきました。
蒸留器は、私たちの身の回りの製品を作る際にも、かなりの範囲で使用されている機器です。
さらに既存の物質を加工し、新たな製品を作る際にも欠かせない装置だということがお分かりいただけたと思います。
ただ、蒸留による抽出には純度面で限界もあります。
他社とは違う独自性あふれる商品を作りたいのであれば、マイクロ波抽出装置を使って製品開発をするのがおすすめです。
興味がある方は、兼松エンジニアリングまで相談してみましょう。
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