
現代の日本には、形や大きさが理由で市場に出回らない「規格外野菜」が大量にあることをご存知でしょうか。
実は私たちの知らないところで、まだ食べられるはずの野菜が大量に捨てられています。
規格外野菜は食品ロスの観点で特に注目されており、今私たちが真剣に向き合うべき重要な課題と言えるでしょう。
本記事では、規格外野菜について解説します。合わせて、食品ロスの現状や無料の規格外野菜でできる社会と環境にやさしい活用方法もご紹介します。
今回紹介する方法を取り入れれば、規格外野菜の新たな可能性が見えてくるはずです。
ぜひ、最後までご覧ください。
規格外野菜とは?

規格外野菜は市場に出回ることがない野菜で、普段目にすることは多くありません。
形や色が基準に満たないだけで捨てられてしまうことが多く、食品ロスや環境問題と深く結びついています。
本章では、規格外野菜の定義やその実態について解説します。
規格外野菜の定義と基準
規格外野菜とは、流通市場で定められた形や色などの基準を満たしていない野菜のことです。
流通規格は野菜をスムーズに流通させるために設けられており、基準を満たしていないものは「規格外野菜」とみなされ、市場に出荷できません。
形が曲がっている・サイズが不揃い・色むらがあるなどの理由だけで、食べられるはずの野菜が市場から排除されています。
流通過程で発生する規格外野菜の実態
食品ロスの現状は、私たちの想像以上に深刻な問題です。
日本では令和4年度に472万トンの食品が廃棄されました。日本国民全員が毎日茶碗一杯分の食糧を捨てるのとほぼ同じ量になります。
規格外野菜の廃棄問題も食品ロスの大きな要因のひとつです。
農林水産省が公表している2022年の統計によると、日本の野菜収穫量は約1,284万トンです。
そのうち出荷されたのは約1,113万トンと報告されています。
つまり、収穫された野菜の約14%(170万トン)が出荷されていないということです。
ただしこの数字には、収穫前に選別された野菜は含まれていません。
収穫する前に切り捨てられてしまったものを含めると、実際に廃棄されている量はさらに多くなると考えられます。
このように、目に見えないところで多くの野菜が無駄になり、様々な側面で悪影響を及ぼしているのです。
規格外野菜と市場流通品の違い

市場に出回る野菜と規格外野菜の主な違いは、市場の指定した基準を満たしているかどうかです。
一般的に出回る野菜は、色や形に関する細かい基準を満たしている必要があります。
あなたもスーパーで買い物をする際、いびつな形のものよりもきれいな形のものを買いたいと思うのではないでしょうか。
大きさが不揃いだったり傷があったりする野菜の場合、販売されないか低価格で取引されることになります。
品質には問題がないにもかかわらず、年に100トン以上の野菜が販売すらされていないのが現状です。
無料の規格外野菜を活用する取り組み

規格外野菜をどう活用するかは、食品ロス削減や持続可能な社会を実現するためにも、必ず向き合うべき重要な課題です。
収穫した野菜のうちの約14%が市場に出回ることすらできない、という事実に驚いた方も多いでしょう。
農家の方々の労力や、育てるのに費やしてきた資源を考えると、「もったいない」だけで片付けられる問題ではありません。
ここでは、無料の規格外野菜の活用例を2つご紹介します。
- ECサイトで販売する・無料で提供する
- フードバンクへ提供する
それぞれの活用方法で、規格外野菜の新たな価値を創出しましょう。
1.ECサイトで販売する・無料で提供する
近年、規格外野菜を無料または低価格で提供するオンラインサービスが増えています。
「フリフル」「タダヤサイ」「食べチョク」などが代表的な例です。
ECサイトを通して生産者と消費者を直接つなぎ、無駄になってしまう規格外の食材を必要な人のもとに届けることができます。
農家の方々は規格外野菜を減らすことができ、私たちは新鮮な食べ物を安く手に入れられるという、双方にメリットのある仕組みです。
2.フードバンクへ提供する
フードバンクは、企業や農家が余ってしまった食品を集め、必要としている人に提供する福祉活動です。
最近では、セブン&アイ・ホールディングスやイオンなどの大手企業もフードドライブをとおして、フードバンクへの寄付を行っています。
規格外野菜などのいらない食材を福祉施設や一般家庭へ配布するフードバンクは、食品ロス削減に大きく貢献しています。
規格外野菜を活用する方法

規格外の野菜は、基準に達していないだけで、大切な資源であることに変わりありません。
無料または低価格で使える規格外野菜には、様々な活用法が見出されています。
無料の規格外野菜のエコな活用方法は、主に以下の3つです。
- 加工食品に利用する
- 肥料や飼料に利用する
- マイクロ波抽出装置で加工する
続いては、それぞれの活用方法について詳しく解説します。
加工食品に利用する
規格外野菜は、ピューレやジャム、ソースなどに加工することで、見た目を気にせず利用できます。
これまで、形や色が悪いというだけで大量の野菜が流通市場から排除されてきました。
しかし食品の加工技術が進歩したことで、規格外野菜が持つ価値を最大限に引き出せるようになっています。
実際に、規格外野菜を乾燥させたドライフードやジュースが数多く販売されています。
あえて規格外のものを使うことで、これまでになかった斬新なアイデアが生まれる可能性もあるでしょう。
規格外野菜を使った商品は、食を楽しむという意味でも多くの可能性を秘めているといえます。
肥料や飼料にする
規格外野菜は、家畜の飼料や土地を肥やすための肥料として利用されています。
「売り物」としての価値は低い規格外野菜ですが、家畜の餌や土地に撒く肥料としては非常に良質な資源になります。
規格外の野菜を食料以外の方法で利用することは、大切な資源を次の命に繋げるためのエコな取り組みです。
マイクロ波抽出装置で加工する
最先端の技術では、規格外野菜から香料や化粧品の原料となる成分を抽出することが可能になっています。
兼松エンジニアリングのマイクロ波抽出装置もそのひとつです。
マイクロ波抽出装置では、マイクロ波による減圧蒸留の仕組みによって良質な成分を抽出できます。
特許を取得したマイクロ波による減圧蒸留を行うことで、希望の温度による蒸留回収ができるため、より精度が高い状態での成分抽出が可能です。
実際にマイクロ波抽出装置を使った事例としては、柚子などの柑橘類から抽出したアロマオイルや、トマトを低温濃縮したソースや調味料などがあります。
また、ある事例では、地域おこしに貢献しながら無駄になる食材を減らすための取り組みにマイクロ波抽出装置が活用されています。
同事例では、地元の名産品であるゆずを加工する際に廃棄される皮を活用し、マイクロ波抽出装置によって香料を抽出することに成功しました。
これまで捨てられていたゆずの皮が、マイクロ波抽出装置によって新しい価値を創出したのです。
このように、兼松エンジニアリングが独自開発した抽出方法は、規格外野菜の新たな価値を引き出すことができます。
参考:http://kanematsu-mwextract.jp
無料の規格外野菜を有効活用するなら兼松エンジニアリングにご相談を

本記事では、規格外野菜の活用方法や具体的な事例をご紹介しました。
通常捨てられてしまう野菜の新しい使い道を見つけることは、生産者の支援や地域の活性化にも役立つ取り組みです。
野菜が持つ本来の魅力を引き出したい方や、自社の商品に付加価値をつけたい方は、ぜひマイクロ波抽出装置の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
コメントを残す